
硬そうなのに柔らかい。石っぽいお財布。

こんにちは。コルネ松田です。
今回は展示会で見た瞬間、一目ぼれで取り扱いを決めたブランド「CRONY.(クルニー)」の「MIKAGE(ミカゲ)」をご紹介いたします。
まずは「CRONY.」はこんなブランド。

親友・仲間
CRONY.とは親友、仲間等の意味
互いに心を許し合える仲
一緒にいると居心地が良い存在
見栄を張ることなく自然体でいられる
長い時間、一緒にいてもストレスを感じない
会うだけで不思議と心が満たされる
親友のように、あなたにとって掛け替えのない物となり
親友のように、あなたにとって当たり前の物となれますように…
ディレクターの高橋謙一氏は約18年間、雑貨系セレクトショップでチーフバイヤー、ディレクターを歴任して2021年より、「CRONY.」を立ち上げました。
まだブランド設立3年目なので、新しいブランドになりますが、シンプルながら痒いところに手が届くアイテムを提案しています。

そして、こちらが今回取り扱いを始めた「MIKAGE」です。
御影石をモチーフにしたソフトレザー。
この独特なテクスチャ。使用している革は兵庫県たつの市のクローム鞣しの革で、土地の特産品でもある「御影石(みかげいし)」をイメージして、特別な調整を施したハンドスプレーを使って職人が1枚1枚を手拭きで仕上げたものです。
正に「石」を彷彿とさせる硬質な質感。凛としてなんとも美しいです。そして見た目だけだととても硬そうです。
でも、実際に触ってみると洋服などに使われることも多いクローム鞣しで仕上げられた革はしなやかで、張りがありながらも、ふわっとソフトな感触です。
この見た目と触った感じが相反する意外性がこのレザーの一番の魅力だと思います。
この石のような独特なルックスにビビッと来た!という方は是非、この後も駄文にお付き合いください。

「御影石」=「花崗岩」
ここで少し勉強になるトリビアですが、皆さん「御影石」と聞くと何を連想されますか?多くの方はきっと「墓石」だと思います。もちろん僕も一番にそれを思い浮かべます。
でも実は本当はかなり身近な素材で墓石で使うグレーっや黒っぽいもの以外に白やピンク、グリーンやレッドなど色々なカラーバリエーションもあり、外壁から内壁、床や調度品など様々な用途で使われ身の回りにあります。
「御影石」は石材の名称なのですが岩石としては「花崗岩(かこうがん)」と呼ばれており、その名称にピン、と来る方も多いかも知れませんね。
地球のマグマが地下深くでゆっくりと冷やされ、地中の圧力で石になったものだそうです。
似たような素材に「大理石」がありますが、あちらは実は酸に弱くシミもできやすいということで、基本的には屋内装飾にしか使うことが出来ません。
だからと言って別に、「御影石」>「大理石」というわけではありませんが、なんとなく生活にとても近くにある「御影石」が誇らしく愛着が湧いて来ちゃいます。

こうやって洒落た調度品に使われている姿を見ると、とたんにクールな素材に見えてきますね!
話を戻して「CRONY.」の革小物「MIKAGE」


見た目からは想像が付かないしなやかな柔らかさ。
この精細なテクスチャ。印刷ではなくスプレー染色のため同じ模様の革は2つとありません。ずっと眺めていても飽きずに吸い込まれて行くような美しさです。
そしてこの革の特徴が先にも書きましたが、見た目とは異なるしなやかな柔らかさ。

見てください。特に力を入れなくてもこんなにも開きます。

ほらこんなに!
これだけ開くと見やすく、手も入れやすいので、小銭も、カードも、お札も。とっても確認しやすく取り出しやすくなります。
デザイン自体は、正直普遍的な、このアイテム以外に絶対ない!というデザインでは無いのですが、この「MIKAGE」の革のしなやかな柔らかさのおかげで、他とは一味違う使用感を味わうことが出来ます。
おまけにただむやみに柔らかいだけでなく芯を感じさせる張り感もあるので、下手にくにゃくにゃしないところもポイントです。
この使用感は、例えば
・カードやお札を入れる収納の数が多い。
・小銭入れが広くて取り出しやすい
・ステッチや縫製が日本製でしか出来ない重厚で正確で細やか
というような「数値」や「言語」に出来るスペックではなく、実際に手に取って、使ってみないとわからない、「スペックを超える使いやすさ」になっていきます。
内装にも気を遣っていて、モデルによって外側と同じ「MIKAGE」の革と、「ディアスエード」と呼ばれるマイクロファイバーを起毛させた人口スエードを組み合わせて使っていて、これが本体の軽さにも繋がっています。
さりげなく、細かいところまで気を配られたプロダクトで、かなりクオリティが高いです。
結論としては、この「MIKAGE」のルックスにビビッと来た方は、使っていただいて間違いないお財布だと思います。
繰り返しますが
「スペックを超える使いやすさ」
是非、実際に体験してみてください。
損はさせませんヨ。


