MACON et LESQUOYのブローチたち

MACON et LESQUOYのブローチたち

By 松田 千香 投稿日: / 最終更新日:

こんにちは。コルネジョシュのまつだちかです。

今回は、一目ぼれしてしまった新ブランド、パリ発MACON et LESQUOY(マコン エ レスコア)について個人的な主観と共にお話したいと思います。

ほら、もうすでにカワイイです。

個人的にアクセサリーの中で一番好きなアイテムがブローチであることが私の中で一番大きかったのですが、遊び心しかないポップでシュールなデザイン、そして、ワッペンのような手刺繍という、フレンチワークジャケットやベレー帽、オーバーオールといった個人的に大好きなフレンチワークスタイルに取り入れたら絶対にカワイイはずだと思ったのが招き入れる決め手でした。

ほら、ワッペンは可愛いけど貼り付けてしまったら移動できないでしょ?ブローチはそれと引き換えに自由自在に場所を変え品を変え、とその時の気分に応じてくれます。その気軽さで簡単にその服装の雰囲気をがらりと変えてくれる魔法のような存在。ああ、やっぱりブローチが大好きです。

よくどうやって使えばいいのかわからないと聞かれます。どこに着けたらいいの?と。

はい、どこに着けたらいいのかと悩めるアクセサリーはブローチだけです。イヤリングやピアス、ネックレスやブレスレットは悩みませんよね?だからそれだけ自由に着ける場所がたくさんあるということです。

個人的にはその日の気分で着けたい場所に着けたいものを着けます。と、答えになっていませんが、ご自分次第で自由でいいんです。

私はとにかく超が付くほどの面倒くさがりです。ボタンが取れたらボタンを付ける作業すら面倒でそのままにしてしまいます。だからボタンの取れたところをブローチで留めます。それが第一ボタンだろうが第二ボタンだろうが関係ありません。背中に穴が開いた服があれば、そこをブローチで隠します。

上の画像のように、破れてボロボロの服を何とかしてくれているのもブローチです。この時は背中に蝉が止まっていました。別にどんなものでもいいんです。自分が楽しければ。蝉はどこにでも止まります。だから私の背中にいても全くおかしくない。

こんな風に自分の好きな物語を作って楽しむことが大切です。

で、MACON et LESQUOYってどんなブランドなの?という本題に入りたいと思います。

【MACON ET LESQUOY ストーリー】

骨董商を営む父を持つマリー・マコンと、天体物理学者を父に持つアンヌ=
ロール・レスコア。2009年に誕生した「マコン・エ・レスコア」は、刺繍や素材を通じて、さまざまなストーリーを語ります。それは、彼女たち自身について、人々について、空想したことについての物語です。

二人が初めて出会ったのは、パリのENSCI-Lesateliers(国立高等デザイン工業学校)のベンチでした。以来二人は机を並べて学び、先生の指示書に従ってきちんとデザインすることに努めていましたが、ある日ふと、もっと自由に、自分たちのためだけにものづくりがしたいと思いました。

普段の暮らしに使えて、二人が納得できるもの...…それならば「モードなアクセサリー」はどうだろう?

物が溢れ、もはや何も必要としない社会で新しい製品を作ることの意義をふまえて、「本当に役立ち、プレシャスで価値のあるもの」そして日常で実際に使えるものを生み出したいと考えました。二人はクラシックな刺繍にひねりを加えて、トレンチコートに付いたシミや、カシミヤニットに空いた虫食い穴を隠してくれるブローチを作ることにしました。

マコン・エ・レスコアの小さなビジューは、その詩的でユーモアあふれるモチーフで、傷んで着ることはできないけれど、どうしても手放せない愛着のある洋服たちの救世主となりました。その上、なんてことない洋服も、シンプルに、そしてエレガントに飾ってくれる心強いアイテムでもあります。

こうして二人は、一般的にリュクスな装飾として捉えられてきた刺繍を、上品さとユーモアを持って、誰もが日常生活で気軽に身につけられる機能的な製品として提案することに成功したのです。

彼女たちが敬愛する刺繍職人のように、マリーとアンヌ=ロールも日々の々な仕事に丁寧に向き合っています。

モチーフのデザインはマリーが、素材選びから仕上げまで商品のコンセプト作りをアンヌ=ロールが担当しています。「ジャケットは表と同じぐらい裏地が肝心」というマリーの言葉からも分かるように、どんな些細なことでも手を抜くことはありません。

二人がデザインを手がける上で大切にしているのは、 新しいアイディアに溢れトレンドを感じ、ものづくりへのモチベーションを保ち続け、技術に関する
知識、機能性と美しさの結びつきを追い続けること。「デザインしたらそれでおしまい、と言うのではなく、自分たちの製品は最初から最後まですべて手がけたいの」とアンヌ=ロールは語ります。

最高級の職人たちを探すために、世界の果てまで行くこともいとわないマコン・エ・レスコアは、各地のおいしいものを味わいつつ、クリエイティブなインスピレーションをそこかしこから得るのです。

現在は、あのクリスチャン・ディオールが生まれた、のどかな海辺の町グランヴィルと華やかでキラキラしたパリの間を行き来しながら、大胆さとユーモアが繊細に入り混じった、エレガントな刺繍ビジューを作っています。

【ビジューの技巧について】

「Cannetille(カンティーユ)」と呼ばれる金細工の技法を用いて、フェルト生地に手で刺繍をほどこしたビジューは、正確な刺繍技術が求められる軍隊の階級章からインスパイアされました。すべてのブローチはパキスタンの自社アトリエで作られています。パキスタンは、何世代にもわたって伝統的な職人技とノウハウが受け継がれていることでよく知られています。

マコン・エ・レスコアがデザインするオリジナルモチーフを元に、手作業で一針一針丁寧に刺繍をしていきます。

マコン・エ・レスコアの刺繍ブローチには、直球をあえて外したユーモアがあり、ずっと身につけていたくなる魅力に溢れています。

カラフルだったり2つのアイテムがくっついて動いたりと、エレガントで面白い、小さな宝物のような存在。堅苦しい世の中に、愛とリュクスとおかしみを、ほんのちょっぴり与えてくれます。

と、このようなブランドです。

冷めた世の中に、ユーモアとポップを。一部でもいいので明るく楽しい遊び心を忘れないようなものを身に着けることって、自分にとって大切なことだと思うんです。色があるだけで、肌が明るく見え、健やかに、楽しそうに見えます。それだけで人の気持ちって変わることが出来ると私は信じています。

一緒に楽しんでいただけると、とっても嬉しいです。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは!

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