
この財布。驚愕の薄さ。

※今回のブログは5月2日のメルマガより加筆・修正して転載しています。
今回ご紹介させていただきますのは、先日より店頭・WEBサイトでご紹介しております革小物の新規取り扱いブランド「sugata(すがた)」。
「台東デザイナーズビレッジ」卒業生でもある、染谷昌宏がデザインする「sugata」はシンプルモードなルックスが大人っぽいアイテムがラインナップ。
台東デザイナーズビレッジとは廃校になった小学校を若手のクリエイターたちがアトリエとして使用できるよう支援している施設です。様々なジャンルのクリエイターが集まって日々切磋琢磨しています。3年という区切りを設けて、クリエイターが自分の足で立てるようにサポートしており、corneでも取り扱いがあるRIOWA(現在はブランド側の事情によりお休み中)の奥西了和君も個々の卒業生で、なんと染谷さんとは同期です。個人的にも日本のモノづくりを端から支えるとても素晴らしい取り組みだと思っています。
……ちょっと話が逸れたので戻して、「sugata」の素晴らしいところは、そのモード感あるルックス、だけでないのです。
極限まで無駄を省き、使う際の動線も考慮してミニマルにデザインされたアイテムは実際に使ってみることでその良さを体感できます。
かつ、革を裁断する際の取り都合を工夫することで、素材を無駄なく使いきることも意識しています。素材を無駄なく使うことは、長い目で見ると環境にも優しいですし、何より無駄を排除することで、販売価格に関わってくるコストも抑えることが出来ます。
今回は、corneでも特に好評な長財布「工夫の重なり」をピックアップしてご紹介します。
「sugata」のアイテムにはそれぞれ日本語の名前が付けられていますが、こちらの長財布はまさに様々な「工夫」を積み重ねることで革新的な薄さと使いやすさを両立させています。

「工夫の重なり」の内装は実は本体に縫い付けられていません。といっても、外装と内装を別々に使えるコンパーチブル、ではありません。縫い付けずに、かつあえて引き出そうとしなければ、絶対に出てこないジャストなサイズ感で作られた内装のおかげで縫製も出来るだけ簡略化し、そしてステッチを増やすことで財布が一回り大きくなることを防いでいます。
いっぱい手を加えて、ステッチも何重に重ね、ガチガチに抜かりなく作るというのも良い仕立てではありますが、こういう引き算の美学もまた違う美しさを持っていると思います。
そして小銭部とカード収納部が重ならないように配置すること、そしてカード段を意識的に排除することで中身を入れたときの厚さが出ないようにしています。
一見便利に見えるカード段を取り除くことが実は財布をスリムにまとめる決め手なのです。実際、この財布は厚みのあるプラスチックカードを20枚程度入れてもほとんど膨らみません。

ここも重要なところなのですが、上のイラストで見る通り小銭部が財布の上の方に配置されており、一見、浅くて、あまり量が入らないように見えます。
しかし、これは全くの杞憂なのです。
小銭入れを浅くすることで、奥まで指を入れなくても小銭が取り出せるので使ってみると、想像を覆してとても快適です。
かつ上から小銭、お札、カードが一望できるので、会計時に効率的に小銭を出すことが出来るのでそもそも小銭が溜まりません。

細かい部分まで、行き届いた工夫でとても使いやすく設計された「工夫の重なり」。
カードや小銭が溜まることで、財布がブタ化している方には絶対的にオススメ出来るアイテムです。
最後にcorneスタッフが実際に使ってみた「工夫の重なり」の中身を公開。




財布を変える前は2つ折りなのでかなり丸くなっていましたが、すべて収まってかなりスリムになりました!
最近の財布のトレンドは「小さい」か、「薄い」。「sugata」の長財布とっても薄くておススメです。