
世界的に希少な象革を使った純日本製財布。

皆様、もちろん「象」という動物はご存じだと思います。
あの鼻の長い大きな生き物です。イメージ的にはリンゴやバナナを鼻で器用に取っているあの象です。「ゾウ」とカタカナで表現すると途端にエルマーのようなポップだったりファンシーなイメージになるあれです。そういえば日本にはサトちゃんというオレンジ色のゾウもいますね。
象を知らない方はまあ、おられないとは思いますが、その象の革を使ったお財布は見たことが無い方の方が多いのでは無いでしょうか?
それが今回ご紹介するNELD「ZOU」シリーズのお財布です。

革製品に使う革というと最も代表的な牛革。比率的には圧倒的に牛の革が多いです。他にも山羊革や馬革。クロコダイルやヘビなどの爬虫類のいわゆるエキゾチックレザーと呼ばれるもの。エイやサメなどの海洋生物の革も独特の雰囲気があって面白いですね。
ただ、象革の革製品はほとんど目にされたことが無いともいます。それもそのはず、象は絶滅危惧種に指定されワシントン条約に抵触するため、基本的に国際的な取引が出来ないのです。クロコダイルやオーストリッチも同様ですね。輸入のハードルはそれぞれ若干違うのでクロコダイルはこの3種の中でも一番目にしやすいかもしれません。
そして今回ご紹介する象革ですが、こちらは生活保護調査などのために捕獲された、ごくわずかな革だけが特別に流通しています。もちろん皮革として使用するために飼育されているものではないので、本当に希少な革となります。
象というとざらざらの肌を「ゾウのような」と表現することもあるように(自分の子どものころアトピーがひどくてそう言った表現してましたし、されてました。)ごわごわして分厚いイメージなのですが、実際この象革の財布を手に取っていただくと、手に吸い付くようなしなやかでソフトな手触りにビックリされるかも知れません。お財布として使いやすいように革の内側に芯材を仕込んでありますので、もちろんハリ感はあるのですが、革自体は驚くほどやさしい印象です。かつ摩擦にも非常に強いので、希少でとても手に入りにくいことを除けば、革製品として使用することにとても向いている革と言えると思います。
かつ、革の表面のシボも個体によって差が大きいことも1つの特徴となるので、同じ個体が存在しない、正に自分だけのオンリーワンのお財布をお探しの方にはうってつけの一品と言えると思います。

ちょうど昨日、先日この象革のお財布をカップルで長財布と、少し短めの中財布でペアでお買い上げいただいた方々がご来店されまして、簡単なケアがてら拝見したのですが、凹凸がよりはっきりして、手に当たる部分は色が濃くなり光沢感が増していきより陰影が立体的になっていました。
お二人の微妙な使い方の差が伝わる感じにそれぞれに良い雰囲気に変化しており、お店にある新しいものと比較して、お二人ともとても嬉しそうな表情をされていました。
そして、今期2021年春夏の新色として、この「ZOU」シリーズに新しい2色が仲間入りしました。

ネイビーと

グリーンです。
それぞれ、ブランドオリジナルで色出ししており、このネイビーとグリーンに関しては他で手に入れることが出来ません。
原皮の色がグレーが割と濃いめということもあってか、このネイビーとグリーンも深い色出しで仕上げております。大人っぽい落ち着いた2色は、象革の新しい魅力を引き出していると思います。
染料を入れていることもあり、最初はグレーと比べると少し堅めの印象ですが、使い込むことでどんどんしなやかに変化していくと思います。
最後になりましたが、象と言えばインドではヒンドゥー教の神様ガネーシャ(「夢をかなえるゾウ」でも有名になりましたね)は象の頭をした神様です。ガネーシャは力、至福、英知の神ですが「富の神様」としても有名です。
信じるか信じないかは貴方次第、ということになりますが、金運アップ!という観点で見ても良さそうです笑