
帽子の被り方。

このアイキャッチ画像はベルギーで出会ったマダム。さらりと難しそうな帽子をいとも簡単にこなす姿はさずが帽子が身近にあり文化の一つでもあるヨーロッパの方だなと感じました。もちろんこの戦前のアンティークハットは譲っていただきましたけど。
さて、本題の帽子の被り方ですが、帽子を難しいとお考えの方は店頭でお話を聞かせていただく中でも割と多くいらっしゃいます。苦手意識が強いと言いますか。
私としては、寝癖を直す時間も気力もないときの必需品なのですが。確かに本国日本ではあまり身近な存在ではないのかも知れません。
そこで、簡単な説明ではありますがよろしければご参考にしていただけると嬉しいです。


普通に被ってももちろん良いのです。完全な正解などないのですから。
ただ、コルネらしいご提案とするならばヨーロッパヴィンテージのお店ですのでヨーロピアンな被り方を推奨させていただきたく存じます。
その時のスタイリングの雰囲気にもよりますが、少しあか抜けて見せる被り方といえば上の写真にあるような被り方です。
これはご自分の眉頭から眉尻の角度に合わせて被るとうまく被ることが出来ます。

落書き、失礼いたします。
要は、この角度です。この角度をしっかり守っていただけるとベレーも麦わら帽も素敵です。(私は眉毛の存在意味が分からないので好んで排除していますが)
この角度に帽子のつばやベレーの被せ部分を合わせるだけで出来上がりです。
あと、自分の眉毛から頭のてっぺんまでの距離感です。
私の場合は丸顔なので、眉毛から頭のてっぺんまでの距離が普通~短めです。ですから帽子のつばからトップまでの距離が短い帽子だと顔がつぶれたように見えてしまいます。ですからこの斜め被りがちょうど良かったりします。それか、帽子のつばからトップまでの距離が長い帽子を選ぶと普通に深くかぶってもそれなりにバランスよく被ることが出来ます。もちろん幼女のように前髪をたくさん出して後ろに傾けるような被り方ならクリアできる案件ですが、あか抜けはしません。
更に付け足すとしたら、フェイスラインからはみ出るボリューム感のある形、です。
例として、ハンチングとキャスケットを上げますとハンチングはつばからトップまでが短く、横幅のボリュームもないためフェイスラインからはみ出ることがありません。従っておでこがとても狭く頭がつぶれたように見えてしまいます。それに引き換えキャスケットはつばが長め、つばからトップまでもボリュームがあり、横幅もふんわりとしたボリューム感がありフェイスラインからはみ出てくれる。だから丸顔にとっては被りやすい、というわけです。
ハンチング、憧れますが面長の方にそこは格好よくかぶっていただき、わたしはぼってりタイプ担当としてこの先も帽子を愛していきたいと思います。


帽子のつばからトップに距離感のある帽子とはこんな感じの帽子たちですね。
あとは、帽子は顔に影をもたらすものなので髪が耳にかかるような長さの方は是非耳に髪をかけてお顔を出してください。よく、帽子をかぶりながら髪の毛で顔を隠すような感じの方を拝見いたしますが、すっきり見えませんしもったいないな、と私の主観ではありますがそう感じます。
是非おうちにある帽子でも試してみてくださいね。
ご質問などもお気軽にお問合せ下さい。一緒に帽子スタイルも楽しみましょう!