「SIMCA」は「Societe Industrielle de Mecanicue et Carosserie Automobile(自動車車両車体工業会社)」の略です。イタリア・トリノで生まれたアンリ・テオドル・ピゴッツィは1926年からフランスでフィアット・フランスの製造販売を手掛けていましたが、1934年にフィアットの援助を受けて「SIMCA」を設立しました。当初はフィアット車を名前を変えてそのまま販売していましたが、51年発表の「シムカ・アロンド」はフィアット車をベースにしながらも独自のデザインで大ヒットとなりました。その後、70年代にはクライスラーに売却され、79年に「PSA・プジョーシトロエン」に売却され、かつて全盛期に買収した「タルボ(Tallbot)」の名を冠していましたが、1986年には、ブランドが消滅、「プジョー」に統合されました。