
ここ数年、お財布に求められる要素はかなり変化しました。
コロナ以降、paypayやIDなどのスマホ決済が普及、今や実店舗でも現金決済がゼロの日も珍しくありません。
そんな2024年、お財布売って30年のコルネ店主が、「今」の視点でおススメ出来るお財布、「今を生きるお財布」をチョイスしました。
トレンドの小さめ財布「ミニ財布」を中心に使う人のスタイルに合わせたアイテムをご紹介します!
まずはあなたの財布のカード量をチェック。
新しい財布を探すなら、まず今使ってるお財布の中身、1つだけ確認してください。
スマホ決済が主流になっても、まだまだクレジットカード、マイナンバーカード、病院の診察券、個人店の紙のポイントカードなど、物理的なカードが減っていない人も多いと思います。
お財布を決めるときの決め手は「カードの量」、です。実は小銭、お札の量は人によってそれほど変わりません(小銭王の人も使い方次第で小銭を減らせます)。なのでカードの量を確認することでどういうお財布が良いのかある程度絞れちゃいます。
それではおススメのお財布を紹介していきます。
コルネのおススメお財布8選。
※画像をクリックするとそれぞれのアイテムの記事に飛ぶことが出来ます。
クリアPVCでアクティブシーンにも大活躍。
「sugata(スガタ)」の「コンビニエンスウォレット(スモール)」。
「sugata」は現在7年目の比較的新しいブランドですが、モノづくりの考え方は先のエムピウに通じる部分もあり、発想や構造が自由でユニークです。そしてここならではの特徴は「ミニマル=必要最小限、可能な限り少ないこと」さへのこだわりです。
パーツ数をいかに少なくして縫製を減らすか。型紙を工夫してどれだけ廃棄する素材を減らすか。
現在は革財布とPVC製のお財布の2軸展開ですが、こちらは素材を溶着することで「縫製」ゼロ、を実現。
3つ折りで小銭入れ、お札入れ、カードポケット×2を備えていますが、なんとパーツ数は驚きの2つだけ!しかも1つは小銭入れの「フラップ」で、90%は1つの型紙で出来ています。1枚のPVCをパズルのように組み合わせて財布にしています。その偏執的なこだわりは正に芸術的!
いわゆるビニール素材なので強度的に不安な気もしますが、このPVCは実は100度を超える温度変化に対応でき、真夏の車の中でも変質しません。
そして、値段も超リーズナブルで税込3850円とアンダー4000円。
流石に耐用年数は革と同じ、というわけには行きませんが、1~2年程度で使い切ると思えば、納得できるプライスと思います。
クリア素材なので、アウトドアにも良く映え、海や山、フェスに出かけるときのサブ財布としてもおススメです。このように使うなら、更に長く使えると思います。
こちらを紹介したときに、良く言われるのが「中身が丸見えは恥ずかしい」。
因みに中身を入れるとこんな感じ。


流石にクリアは、完全に丸見えですが、他の色、特にグレーやブラウンを選べば実際ほとんど気にならないと思います。「オーロラ」も光を反射するのでオススメです。
どうしても気になるときは、お気に入りのステッカーなどを貼ったり挟んだりしてカスタムするのも楽しいですよ!
このサイズ、縦7cm、横10cmのサイズ感で、お札をあらかじめ折りたたまなくても収納できる機能性も素晴らしいです。ここはこの後に紹介するエムピウの「ストラッチョ」と同じですね。

小銭もめっちゃ入ります。

コンビニエンスウォレット(スモール)の魅力はこんな感じ
・お値段以上のハイパフォーマンス。
・水に強いPVCでアウトドアでもでも大活躍。
・むしろ中身を見せていくスタイルを楽しむ。
マイナスポイントもしっかりチェック。
かなり完成度の高いアイテムですが、あえての弱点は、やはり素材ゆえに1つの商品長ーくエイジングしながら使いたいという人には不向きかな、というところですかね。革の使い込む楽しさに魅力を感じている方は他のアイテムで。
こちらもおススメ。
こちらは、タテヨコのコンパクトさが特徴ですが、同じPVCシリーズの「コンビニエンスウォレット(フラット)」は「薄い」を極限まで突き詰めてます。
サイズがほぼ同じのエムピウ「ストラッチョ2」は素材が革なのにリーズナブル。
グッドデザイン賞受賞のシンプル薄財布。
続けて「sugata(スガタ)」から、革財布も1点ご紹介。漢字のアイテム名も新鮮な「収める納まる」。
順に読まずにページ上部のリンクから来られた方は是非「コンビニエンスウォレット(スモール)」のブランド説明もご確認ください。
こちら見た感じ、何の変哲も無い2つ折り財布ですが、横から見ると……

この薄さ!1.5cm。
そしてこれ、実は中身を入れた厚さなのです。

小銭もお札もカードもがっつり入ってます。
薄く出来る秘密は2つ。
実はこちら、小銭入れが本体のやや上方に浅く取りつけられていて、その下にカードを入れたときに小銭とカードが重ならないのでとても薄く持てます。
そして、もう1つの秘密はカード段を付けずにガサっとカードをまとめて収納できるところ。
従来のお財布はカードを1枚ずつ仕分けできるよう細かくカード段が設けられていましたが、このお財布しかり、最近のトレンドではカード段を設けず、まとめて入れるスタイルが主流になりつつあります。こうすることで生地も縫製も減らし、更にカードと生地の重なりが減るので薄く出来るのです。
おまけに左のカード段のえぐってあるスペースに右側小銭入れのフラップがしっかりハマるので、革1枚分薄く、更に閉じたときに上下左右にずれにくいです。
小銭入れが浅く作られているのであまり入らないかな、という気がしますがこちら100円玉で15枚入ります。浅さが生きて取り出しやすく、使い勝手も良いです。更に、お札を出すときと向きを変えないので小銭も同時に確認、消費して自然に小銭が減ります。
なんとも天才的な発想で作られたお財布じゃないですか?
それを証明するかのようにこの「収める納まる」。優れたデザインに贈られるグッドデザイン賞も受賞しています。
ルックスシンプルで特にデザインされていないように見えて、持つとそこはかとなく漂うモード感。絶妙なバランス感覚です。
そして、最後に見て欲しいのが型紙です。

これでこのお財布4個分です。見ての通りほとんど捨てるところがありません……。この型紙を「変態」と言わずしてなんというでしょう←褒めてます。
現代のSDGsの流れにも繋がる、正に現代を象徴するプロダクトだと思います。
それでは「収める納まる」のオススメポイントをまとめました。
・プロが認めるデザイン。グッドデザイン賞受賞。
・2つ折り財布の中で最高峰の薄さ。
・素材を捨てるところがほとんどないSDGsな型紙。
マイナスポイントもしっかりチェック。
デザインが本当に良く出来ているので、ウィークポイントがなかなか見つかりませんが、ホックなどで留めるタイプでは無いので、カバンの中に雑に入れるとカードが飛び出す可能性がある……?それほど完璧にデザインされたお財布です。
あと、使われている革が型押しとヌバックなのですが、特に「型押し」はイタリア革のように味出しを前提として作られている革と比べると経年変化は少ないです。ここら辺はあくまで好みですけど。
とにかく小さい!薄い!!世界最強の極小ミニミニ財布。
昨今のミニ財布の火付け役にして、リーディングブランド「m+(エムピウ)」の「straccio goat II(ストラッチョゴート2)」。
一番の特徴は、なんといってもその小ささ!パッと見、カードケースにしか見えないそのルックス。縦7cm、横10cmはまさに名刺入れサイズ。

でも、驚かないでください。巷に溢れるミニ財布は、お札をあらかじめ折りたたんで収納するものも多いのですが、こちらお札を折らずにそのまま入れれます。

そして薄さもスゴイです。何も入っていない状態だとわずか厚さ1cm。薄くても強度を確保できる山羊革をつかっているのもポイントですが、一番の秘密は小銭入れ、このストラッチョは小銭入れが蓋付きなのですが、留め具は付いていません。厚みがあるホックがメインの1か所だけなので、とにかく薄いです。
「留め具がないと小銭がバラバラとこぼれ落ちちゃうんじゃないの?」お店で何百回と訊かれてきました。

上の画像を見てください。真ん中が小銭入れなのですが、構造上、このストラッチョを開いたときは必ず、左側が上がります。
この状態だと、小銭入れが下を向くことが絶対に無いので、小銭がこぼれることはありません。
さらに嬉しいことに税込み6600円というリーズナブルさ。
極小ですが、お札10枚、小銭100円玉で15枚程度入れれるので、収納力も十分です。
まとめるとm+「straccio」のポイントは以下。
・極小サイズなのにお札を折らずに収納可能。
・導線を考え抜いて無駄を削ぎ落したミニマルさ。
・税込6600円のリーズナブルさ。
マイナスポイントもしっかりチェック。
このストラッチョにも弱点はあります。カードポケットが1つしかなく、収納枚数も厚みのあるプラスチックカードで5枚、紙のカードも合算するとすると最大7~10枚程度がMAXです。
カードを用途に合わせて分別したい。カードをもっと入れたい。という方は他のお財布を選んだほうが良いかも知れません。
しかし、逆にこのお財布にメインのカードだけ入れて、もう1つカードケースを持つというなら話は別。そういった持ち方をする人もとても多いです。
こちらもおススメ。
同じ形で革を牛革に変えた「straccio Liscio/Buttero」。
そしてさらに裏地を付けて贅を尽くした「straccio superiore」もまた違った魅力があります。
ミニ財布、不滅の金字塔。
続いて同じく「m+(エムピウ)」から、ここ数年、日本で一番売れている財布、と言っても過言ではない「millefoglie(ミッレフォッリエ)」。
すでに3年間、店頭に並ばない状況が続き、入荷するたびに即完売の代表作です。
コロンとした本のようなルックスに「ギボシ」がアクセントになったミッレフォッリエは男女問わずに小さい財布を探している人が一度は候補に入れるアイテムです。
そのポップでこじんまりとしたキュートなルックスにやられる人が後を絶ちません。
発売から20年が経っても、ブランドの一番手として、新しいファンが増え続けています。
もちろん長年支持され続けるには理由があります。
まず、小銭入れがボックス型で見やすく取り出しやすい。

そして、お札は小銭入れの下に縦に収納するのですが、これが意外なほど出し入れがスムーズです。この秘密は若干、アールを描いてかまぼこのように取り付けられた小銭入れ。

ちょっと、画像ではわかりにくいですが矢印の部分です。ここが下の生地と密着せず隙間が少し開いているので、意外なほどお札の出し入れがスムーズ。
デザイナーで一級建築士でもある村上雄一郎氏がイタリアでの修行を経て、ブランド発足時から作り続けるミッレフォッリエ。個性的なデザインなのに長年愛される完成度は素晴らしいです。
全22色のカラーバリエーションの中から自分色を見つけられるところもポイント高いです。


ミッレフォッリエの魅力をまとめるとこんな感じ。
・コロンとしたルックスと選べるカラーバリエーション
・導線を考えて一級建築士がデザイン。
・20年を超えるベストセラー。使い勝手に間違いなし。
マイナスポイントもしっかりチェック。
ミッレフォッリエは人気が続いているため、手に入れることが難しい状況が続いています。買いたいときに買えないのが一番の弱点かも知れません。
加えて、これだけ大ヒットしているので、人と被ることは免れることが出来ませんので、人と一緒は嫌という方は注意が必要です。
このミッレフォッリエはプラスチックカードを15枚程度収納することを前提としているので、最初から2.5cmの厚みがあり、これ以上には薄くなりません。構造的にもカードをある程度入れることで財布自体の芯になり、使いやすくなるので、カードは少ないよ!という方は、他の財布を検討してみても良いかと思います。
こちらもおススメ。
同じエムピウで、パンツの後ろポケットに入れることを念頭に非常に薄ーくデザインされた「piastra」2つ折りスリム財布。
そしてミッレフォッリエの使い勝手からカード収納だけ減らして薄く仕上げた「piastra II」2つ折り財布。どちらも一級建築士のデザイン力を堪能出来ます。
硬そうでソフト。持つ快感があるLファスナー財布。
「薄い」つながりで次のご紹介は「CRONY.(クルニー)」の「MIKAGE」シリーズの Lジップウォレット。
「CRONY.」は2021年発足、ホヤホヤの新鋭ブランドです。
一番のポイントは見ての通り表面のテクスチャです。兵庫県たつの市の特産品「本御影石」をイメージして職人が1枚1枚スプレーを使って手拭きで仕上げた柄は、1枚ごとに表情が違う1点のものです。
その細かいテクスチャは冷たいようでどこか温かみもあり、モードなようでどこかホッとする柔らかさも。
とにかくこのルックスに一目ぼれした方には、期待を裏切らない使いやすさもあり超おススメです。

石のような硬質な見た目ですが、実際に手に取って見ると驚くほど柔らかくしなやか。
そして張り感もあり、しっかり裏地に人口スエードを付けていることもあり、柔らかいけどくたっとしないところが特徴です。広く開くので全てがとても取り出しやすい!

形状自体はごくごくノーマルな「Lファスナー薄財布」なのですが、その素材感が生み出す、「スペックに出ない使いやすさ」が一旦使いだすと、手放せなくなります。
細かい部分も本当に丁寧に作られています。

この角のアールの美しさを見てください。しっかり革の端を内側に返しながらこの綺麗な仕上げ。このおかげで角の部分もスムーズにファスナーを開閉することが出来ます。

整然と並んだカードポケット(そして美しいステッチ!)、そして内装にも外側と同じ「MIKAGE」の革をさりげに贅沢に使ってます。
当たり前のことを当たり前に、丁寧に繊細に良い仕事を積み上げたアイテムです。
最初にも書きましたが、見た目に惚れたら是非使って欲しいお財布です。
ではポイントまとめ。
・石のような見た目のインパクト。
・革の柔らかと絶妙な張り感が作るスペック以上の使い勝手。
・職人技が光る丁寧な仕上げ。
マイナスポイントもしっかりチェック。
デザインと職人技で手堅くまとめられたアイテムなので、こちらもなかなか突っ込みどころが無いですが、見た目のインパクトが大きいので、ルックスは好き嫌いが分かれるかも知れません。
こちらもおススメ。
「MIKAGE」シリーズは現在、3色3型がラインナップ。同じLファスナーで長さが短くなった「ハーフジップウォレット」。小さくなっただけでなく、小銭入れ下部にステッチを入れて小銭を取り出しやすくしたり、ただ小さくなっただけではない工夫が。
「ミニウォレット」はまさに「石」を連想させるコロンとした形状。マチが立体的について多少厚みがあるものも入るのでポーチ的な使い方も出来ます。
Lファスナー繋がりでコルネと「totokoko」コラボの「SOBRE」も対抗馬に。
フランス発、カードサイズのミニ財布。
こちらは「cote&ciel(コートエシエル)」 の「Zippered Wallet」。
スマホ決済をバリバリ使いこなして、財布自体の在り方から考えた方が良い方もいると思います。
基本はスマホで全部済んでしまうので、いざというとき、突然現れるスマホ決済が使えないお店の時に備えて、お守り代わりの現金とクレジットカード。あとは保険証や免許証などその人の必須カード。
そういう方はコインケースの延長的な小振りなものを選ぶのも良いかと。

フランス発のこちらは、現代フランスらしいスマートな洒脱さを感じるデザイン。SDGsを意識したエコレザー(革の廃材をリサイクルした環境にやさしい素材です)のマットな質感と、ブラックニッケルメッキの鈍い光沢をもつファスナーとのブラックonブラックの組み合わせ。
さりげなく「cote&ciel」のブランドネームとともに入れられた「minimal for the maxmal / maximal for the minimal(最大に対する最小、最小に対する最大)」のメッセージ。
お財布を選ぶ時にもファッション要素も忘れたくない人には刺さるのでは?

外側にカードが入るポケットを備え、ファスナーを開けると内部は2枚のベロで3層に仕切られています。

こんな感じでスタンダードに小銭、お札、カードで分けてみたり

カードを種類で分けて入れてみたり、

「これはこういう風に使いなさい!」っていう押しつけが無い「自由さ」が、フランスらしいです。
こちらの「Zippered Wallet」のまとめ。
・現代フランスの風を感じさせる洒脱なルックス。
・使いたいように使う余白がある自由なデザイン。
・スマホ決済中心のアーバンライフにぴったり。
マイナスポイントもしっかりチェック。
とっても小振りでスマートなこちらですが、カードケース的なサイズ感なので、どうしてもお札は折って収納になります。そこまで潔くスマホ決済に触れない自分のようなオールドタイプには削ぎ落し過ぎかも。
こちらもおススメ。
お札を折って収納するコインケース的なアイテムなら、シンプルな作りながら革が目を引く「YUICHI TACHIYAMA」の「コインケースしかく」。色々な表情から選べます。
東京下町のファクトリーブランド「FUJIKINKO」の「5YEN COIN CASE/MONEY CLIP」もイイです。本物の5円玉を使っているという超個性派。背面にマネークリップが取り付けられているのも独特。
あとは「NELD」の「ZOU」の「コインカードケース」。貴重なゾウ革のテクスチャにやられます。スタンダードなカードが入るコインケースを熟練の職人が丁寧に仕立てています。
ポップな見た目と裏腹の実力派。
こちらはコロンとしたルックスが個性的な「YUICHI TACHIYAMA」の「アコーディオンウォレット」。
同じようなフォルムの小銭入れは他ブランドでもたまに見かけますが、こちらは収納力たっぷりの立派なお財布。サイズも縦10.5cm、横13.5cm、厚さ5cmと写真で見る印象より少し大きめです。
こちらは女性が良く持っている大きな長財布と同じくらいの収納力を誇ります。
なんと小銭50枚、カードは厚みのあるプラスチックカードで25枚、。お札は30枚。これだけ入れば困る人はなかなかいないのでは。
そして、イタリア革を中心に、様々なテイストの革がラインナップするのが「YUICHI TACHIYAMA」。
ね、同じ形でも革や色が変わると大きく雰囲気変わりますよね。
持つのが楽しくなる華やかさがこのブランドの楽しみでもあります。
そして、見た目だけでなく使い勝手も良く考えられているのも大事なところ。


仕様で一番特徴的なのがこれ。このタイプのデザインはお札をあらかじめ折りたたんで入れるタイプが多いのですが、こちらは折らずにお札収納部に押し込んでいくと、なんとカードポケットの下をくぐって小銭入れ側から出てきます。

慣れるとこんな感じで、「小銭あるかなー、あっ無いや。じゃ、もう1枚1000円札」って感じで小銭入れ側から引き出すことが出来るんです。これは画期的。
そして、このページの最初に書いた通り、スマホ決済が主流になってきている今、財布は小さくしていく流れがトレンドではありますが、中身が減った分、他のものとまとめるというアイディアも提案したいです。

カードを持つ量が少なければ、カードポケットの容量が余るのでそこにキーレスやリップ、出先で外したアクセサリーなどを入れてポーチも兼ねる使い方が出来ます。
このアコーディオンウォレットには紐付きのモデル「ウォレットバッグ」もラインナップするので、荷物が少なければこれだけでお出掛けも可能です。

単純に小さくするのでは無くて、「まとめる」という発想。荷物の数が減ればストレスも減ります(忘れ物も!)。これからの時代、アリじゃないですか。
それではアコーディオンウォレットのまとめ。
・ポップなルックスから楽しく選んで使える。
・大きめ長札並みの収納力。
・小さなバッグとして、荷物をまとめることが可能。
マイナスポイントもしっかりチェック。
収納力が高いこちらは、いっぱい入る分、厚みもあり少し大きめ。女性向けの長札と比べれば十分小振りではありますが。大きさが自分の用途に合うかは十分検討して欲しいです。あと、お札入れが1層なので、お仕事とかでレシートや領収書も財布にいっぱい入れる人は中が少しごちゃごちゃになってしまうかも。カードが少なければカードポケットに入れるというのも手ではあります。
こちらもおススメ。
本文にも書いた通り、ひも付きの「ウォレットバッグ」。手ぶらでお出掛けできるのは魅力です。
コロンとしたルックスは気に入ったけど、ちょっと自分には大きいかな、という人にはファニーフェイスそのままに、サイズダウンした「アコーディオンウォレットmini」が。
そして、アコーディオンウォレットの代わりでは無くプラスで、同ブランドの「コインケースしかく」。アコーディオンウォレットのカードポケットにすっぽり入ります。組み合わせて自分なりの使い方が出来る拡張性もユニーク。
使い慣れたスタイルをアップデート。
最後にご紹介するこちらは、僕にとって長い付き合いでもある盟友「NELD」から「ZOU」ラウンド長財布。
今期、新色としてブラックが登場しました。
今まで、割と特徴が濃いお財布を紹介してきましたが、使い慣れたスタイルがやっぱりイイ!というう方に向けての一品。実際、お店で接客していても、一旦小さめの財布を使ってみたけど、やっぱり慣れたスタイルの方が良かった、という方もおられます。毎日使うものだからこそ、新しさだけでなく自分に合ったものを選ぶというのもありだと思います。
この「ZOU」のお財布は以前から人気のラウンドファスナータイプの長財布を痒いところに手が届くようにこのブランドらしく丁寧に突き詰めたアイテムです。
まずはこの小銭入れの迫力を見てください。

ボックス型の小銭入れが大きく開くので、全ての小銭が一目瞭然。ラウンド長財布は中央にファスナー開閉の小銭入れ、というタイプが多いですが、そういうタイプ使われていて、このNELDの長財布を見た人は大概びっくりです。枚数どれぐらい入るのか数えるのが面倒なくらいいっぱい入ります。これなら歴戦の小銭王も安心ですね。
続いてカードポケット。


縦型カード段が12ヶ、横型カード段が12ヶの計24ヶ。
カードもずらーっと一目瞭然、並べることが出来ます。
ここで注目して欲しいのは、カードポケットのタテヨコ。縦型だと出しやすいがカードが重なると厚みが出やすく、横型は縦型と比べると出し入れのスムーズさは劣りますが、省スペースでまとめることが出来るのです。この特性を活かして、良く使うカードは縦型。あまり使わないカードは横型のように仕分けするとお財布が使いやすく整理されます。
もちろんお札もたっぷり収納可能です。
続いては「ZOU」シリーズの革について。


こちら、名前通りゾウの革、エレファントレザーを使ってます。このワイルドなテクスチャ。かなり大きい生き物なので同じゾウ革でも部分によってテクスチャの出方が大きく変わることも特徴です。シボがダイナミックに入ったワイルドなものから、割と上品な表情のものまで。全てが異なる天然の革ならではの醍醐味を楽しむことが出来ます。


革表面の立体感が強いので、指に触れるところ、細かい隙間で触れることが出来ないところがあり、使い込むことで触れるところは濃く艶が出て、濃淡の差が「味」となります。
そして想像以上にしなやかでかつ耐摩耗性にも優れるゾウ革。見た目も実用性も魅力的でもっといろいろなところで見かけても良いような気もしますが、ここで初めて目にした方も多いのではないでしょうか?
実はゾウ革はワシントン条約で捕獲することも革を輸入することも、厳しく制限されています。
毎年、研究材料として限られた頭数だけ命を頂戴して、その時に出た革が少量流通します。なので流通経路も限られ、安定供給も難しく価格も高く、とても貴重なものになります。
誰でも手にすることが出来るわけではないという付加価値が加わると、所有欲をそそりますよね?
その貴重なゾウ革を熟練の日本の職人が丁寧に仕立てたこちらは、大切に使っていただければ5年10年と相棒として活躍してくれること間違いありません。
それでは「ZOU」のまとめ。
・従来型のラウンド長財布が更に使いやすく。
・人と被らない貴重なエレファントレザーを使用。
・良い革を良い職人が丁寧に仕立ててます。
マイナスポイントもしっかりチェック。
今回は最近の世の流れを踏まえて、小さかったり薄かったりというモデルを中心にピックアップしましたので、従来型の重厚な作りのラウンド長財布はサイズ大きめで220グラムと少し重いので、鞄に入れるときなど人によっては負担を感じるかも知れません。
どうですか?お好みのお財布はありましたか?
コンセプトを持って突き詰めてデザインされたものは、自然とモノが独特の「色気」を纏う気がします。僕が商品を選ぶ時にはそのアイテムに「色気」があるかどうか、という基準があります。
今回紹介したお財布たちは、あるモノは自然に、そしてあるモノはムンムンに。色とりどりの「色気」を放っているように僕には見えます。
冒頭のスマホ決済の台頭により、財布業界は未来の「財布のカタチ」についてざわつきつつ、絶えず進化を続けています。財布に限らず、多様性の世の中。自分が財布に何をどれだけ入れるのか?何を求めるのか?自分のライフスタイルと合わせて、自分にとってオンリーワン、ナンバーワンの愛せるお財布を見つけていただけたら嬉しいです。