m+(エムピウ)の新発明。薄くてたっぷり入る2つ折り財布「piastra II」。

ギボシのミニ財布「millefoglie(ミッレフォッリエ)」が空前の大ブレイク中のm+(エムピウ)、デザイナーの一級建築士村上雄一郎が新たにデザインした新作「piastra II(ピアストラ2)」。
「piastra」はイタリア語で『板・プレート』。出来るだけ余分な部品や機能を足さずに無駄を省いたお財布。その「piastra」にコイン収納を中心にアップデートしたのが本作「piastra II」です。エムピウが考える財布の進化系の詳細を詳しく解説します。

ぽつんとギボシがアクセント。

前作「ピアストラ」はすっきりシンプルフェイスが特徴でしたが、「ピアストラ2」は収納力の高まりに合わせてギボシの留め具をプラス。長方形のステッチ共々、顔のアクセントになり、より愛着が湧くデザインに。

ボックス型で小銭マスターに。

お財布はそれぞれコンセプトやターゲットにより色々な「かたち」がありますが、小銭入れは取り出しやすさ、見やすさで「ボックス型」に勝るものはありません。
「ピアストラ」では少し小さめだった小銭入れが、「2」ではエムピウの代表作「ミッレフォッリエ」同様、ボックス型になりました。
お会計時、細かい小銭を出しやすいので必要以上にたまらず、お財布を薄く保つことが出来ます。

進化した縦型お札入れ。

「ミッレフォッリエ」同様、縦にお札を差し込むスタイルのお札入れ。「ピアストラ2」では縦に引き出すだけでなくサイドからすっと抜けるので、お札の出し入れがとてもスムーズ。銀行員のようにお札を数えることが出来るので、レジがスムーズです。小銭入れの裏側にお札収納のガイドになるステッチがあり、お札が右側奥に行きすぎず綺麗に整えやすくなっているのもポイント。
フラップでお札を押さえることが出来るので、小銭だけ出したいときも邪魔になりません。

カード量で厚みが変わるカードケース。

「ピアストラ2」の説明で、画面ごしだと一番説明が難しいのがこちら。一級建築士らしい知恵が詰まっています。
小銭入れの背後に設けられたカードポケットは、2枚目の画像のように帯状になっていて端が縫い付けられていません。この機構を利用して、カードが少ない時は薄く、多い時は厚くとポケット自体の厚みを調節することが出来ます。カードを出すときもそのまま出すことも出来ますが、4枚目の画像のように帯を引き出して一気に引き出すことも!

おっと、こんなところに隠れた収納。

小銭入れとカードポケットの間にフリーのスペースがあります。ここにレシートや良く使うカードなどを挟み込むことも出来ます。

そして外側背面にもカードポケットが。プラスチックカード1枚がようやく入るくらい、わざと狭めに作られているので、カードが抜け落ちることも無さそうです。
※カードを無理に多めに入れると革が伸び、カード滑落の原因になりますのでご注意ください。

全体の厚みは機能をプラスした結果、少しだけ厚くなりましたが、代わりにギボシで勝手に開かないようにホールドできるようになり、元祖「ピアストラ」のコンセプト、パンツの後ろポケットに入れるという用途以外にも、上着ポケットやバッグの中への収納がしやすくなりました。


エムピウらしく2種のイタリア革で選べる8カラーがラインナップ。

そんな、薄くていっぱい入る「ピアストラ2」には全8色がラインナップ。個性の違う2種類のイタリア革「ミネルバリスシオ」「ブスケット」を採用しています。

「ブラック」「シエナ(赤茶)」「カスターニョ(こげ茶)」「オルテンシア」「ボーネ(ベージュ)」の5色に「ミネルバリスシオ」、

「ロッソ(レッド)」「グリーン」「バーガンディ」の3色に「ブスケット」が使われています。

どちらの革も「ミッレフォッリエ」でも使われている、使うほどに味わいが深まるイタリア革ですが、使いだしがマットで使い込むほどに艶が増し、手に吸い付く人気の「ミネルバリスシオ」。
最初から綺麗な光沢を纏い、透明感が高い染色で原皮の表情が良くわかる個性が魅力の「ブスケット」。

※ブスケットは原皮由来のトラや血筋による個体差がはっきりした革になります。そういったブレを革の良さとして考えていただける方には気に入っていただけると思います。

総評「ピアストラ2」はこんな方にオススメ。

「ピアストラ2」はお札が10枚、小銭が15~25枚、カードがプラスチックカードで6枚程度が適正容量になります。カードに関しては厚みが可変するのでもっと多く、10枚程度入れていただくことは可能ですが、適度な厚みでスマートにストレスなく使うならこれぐらいが程よい量だと思います。

ミッレフォッリエ」よりは、カード収納が少ないので、毎日持ち歩くカードが少なめの方、そして「ストラッチョ」と比べると、小銭やカードの収納力に余裕があり特に小銭は出し入れがしやすいので、その間が「ちょうど良い」財布をお探しの方にはすっきりとした厚みも合わせて魅力的なお財布だと思います。

最後に各部のポイントをクローズアップしてみました。

「ピアストラ2」のデザインのポイント。ギボシ。エムピウらしいミニマルな中にも愛嬌を感じさせるデザインです。

デザイナー村上雄一郎のアイディアが詰まった美しい革の重なり。コバは良い革だからこそできるさらりとした仕上げ。

小銭入れのホックを開けたところにさりげなく上品に「m+」のロゴが。

小銭入れの底部は表革が使われているのでつるんとスムース。

蓋の裏側は革を重ねて補強。ギボシを1000回程度開け閉めしても緩まず耐久性も問題ありません。

裏地は付いていないので革のトコ面が露出していますが、綺麗に磨いて処理されているのでザラツキはほとんどありません。